持続可能な社会の構築に
 貢献する動物園を目指して
国立動物園を考える会
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   「国立動物園を考える会」設立に当たって

 日本に動物園が生まれて2012年で130年になります。明治15年に現在の恩賜上野動物園が農商務省天産部の博物館の附属施設として設立されたのが嚆矢となります。現在では全国に90近い動物園が存在しその果たすべき社会的役割はますます増大しています。

 しかし日本の動物園には大きな欠陥が一つあります。それは因って立つ法的な基盤である「動物園法」を持たないことです。設立時の経緯から、動物園は博物館相当施設と位置付けされていて「博物館法」に依拠しています。

 しかしながら現在の情勢は130年前とは大きく変化し動物園こ期待される任務も幅広いものとなりつつあります。一例を挙げれば「種の保存」があります。

 自然界で絶滅に瀕している動物種を保護し種の多様性を維持することは、「地球環境の保全」のためにも重要でありますが、生息地内の保護が不可能な場合には地域外へ移しての保護・増殖が必要となり、動物園の利用が要望されます。その場合、国際的な協力が必要となりますが、対応をスムーズに行うには国立の動物園の存在が望ましいと思うのです。

 既存の私立・公立の動物園を移管する、あるいは理想的な環境の地に新しい構想で新設する、方法はいろいろ考えられますが、何よりもまず根本に立ち返って国立動物園は果たして必要か?(国立の機関が特殊法人化している現在の情勢に反していると捉える人もいることでしょう)という点から考え議論する場としてこの会が機能して欲しいと思っています。

                      正 田 陽 一


「国立動物園を考える会」設立の趣意

 21世紀を迎え、地球温暖化が氷河の後退や異常気象現象を招来するなど、私たちの住む地球は急速な開発により甚大な環境変化を引き起こし、生物の多様性をも失おうとしています。また、開発途上国において森林は加速度的に減少しているともいわれ、この傾向に拍車をかける結果ともなっています。

 動物園は歴史的にも社会的にもレクリエーシヨン(re-creation 人間性創造再生)の場としての役割を果たしてきましたが、そればかりではなく、動物園にこれまで蓄積された生物学的資料や飼育繁殖技術は膨大で、広く日本国民が利用できる社会的な地域共同の教育機関としても機能してきました。

 しかしながら、環境の悪化は野生動物種や生息地の減少により、野生動物を飼育する動物園の土台ばかりでなく、研究土台も大きく崩れ去ろうとしています。

 今こそ、自然環境ばかりでなく地域文化をも視野に入れた新しい自然科学の創造が必要であると考えます。

 私たちの提唱する国立動物園は、これまで地域的にも学術分野的にも個々にされていた研究をそれぞれの領域を越えて統合する役割を持ち、また動物園で蓄積されてきたさまざまな技術と大学や研究機関などの研究成果を併せて、開発途上国に対する持続可能な支援と協力を行います。

 国立動物園は、大学や研究機関及び国内外の動物園の共同研究機関として、地球を科学し、その学術的知識に基づき、環境保全や野生動物の総合的な学術研究拠点としての機能を有します。

 国立動物園は、動物に関わる日本文化と科学との融合と創造を目指します。

 それは世界的な視野で、持続可能な社会の構築に寄与できるものと信じています。




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